ファイバーリサイクル

ファイバーリサイクル

家庭に眠っている衣類を回収し、国内でリユースすることでCO₂削減につなげます。また、衣類をパキスタンに送ることで、子どもたちの教育支援にあてる活動のみならず、生活困窮者の自立支援にも役立てています。

古着の回収・国内リユースの活用でCO2削減へ

古着回収でCO₂削減とセンター運営を支援

寄付として届けられた衣類のうち国内で販売できるものは、九州各地に広がるリサイクルショップ「ゆう*あい」やファイバーリサイクルセンター内のショップなどで販売され、その収益はファイバーリサイクルセンターの運営費に充てられています。
回収した衣類を国内でリユースすることで、古着1kgあたり「7.52kg」の二酸化炭素を削減することができます。(※1)
2023年度は、60,297kgの衣類を回収し、その内14,616kgの衣類を国内で販売したことで、約109,912kgの二酸化炭素を削減することができました。

(※1)環境省3R行動見える化ツール<簡易版>にて換算。

国境を越えた子育て支援

パキスタンの子どもたちに教育の機会を

パキスタンでは5歳~16歳まで義務教育を受ける権利がありますが、実際は教育を受けることができずに働く子どもたちがたくさんいます。グリーンコープでは、パキスタンの子ども達の学校支援のために、ご家庭で眠っている衣類の寄付を受け付け、パキスタンやタイに輸出してきました。現地で販売された衣類の売上は、カラチ市にある無料の学校「アイル・カイールアカデミー」の運営資金に使われています。これまで組合員や地域の方々から届けられた寄付衣類は、「約957トン」となり、うち「約880トン」(※2)を現地へ送り出しました。衣類を詰めたコンテナ1回「24トン」の売り上げで、約250人の子どもたちが1年間学校へ通うことができます。

(※2)2024年9月までの実績

2023年4月衣類がタイに到着
2023年4月衣類がタイに到着
子どもたちの通う学び舎「アル・カイールアカデミー」

生活困窮者の就労支援

衣類仕分を通じ自立への一歩を支援

生活に困窮している方たちの自立支援として就労支援事業に取り組んでいます。届けられた衣類の仕分け、梱包作業などを通して、社会に出て働くための就労訓練を行っています。 就労訓練では、抱樸館福岡(生活困窮者の自立支援施設)・福岡県自立相談支援事務所、その他の支援機関から受け入れ、連携しながら、その方の課題解決や就労・地域自立に向けて、寄り添った支援を進めています。
届けられた衣類の状態を1枚ずつ確認し、72種類に仕分けます。
衣類を機械で圧縮して50㎏分をまとめて1つのペールにします。