POCO・フードマイレージ

グリーンコープは2009年より「フードマイレージ」の取り組みを行っています。「フードマイレージ」とは、一般的に食料輸送距離のことで、食料の生産地と消費地が近ければフードマイレージは小さくなり、遠くから運んでくると大きくなります。

フードマイレージでCO₂削減を可視化!

グリーンコープの『ポコ』システム

グリーンコープは2009年より、「フードマイレージ」の取り組みを行っています。
「フードマイレージ」とは、一般的に食料輸送距離のことで、食料輸入量×輸送距離(トン・キロメートル)であらわされます。したがって、食料の生産地と消費地が近ければフードマイレージは小さくなり、遠くから運んでくると大きくなります。

グリーンコープでは、この「フードマイレージ」をわかりやすく、組合員が引き寄せて考えることができるよう「フードマイレージが大きい輸入市販品」と「フードマイレージが小さい国産」の差を二酸化炭素の排出量の差として表現しており、その単位が「ポコ」(1ポコは100gの二酸化炭素削減量)です。国産にこだわっているグリーンコープ商品を利用すれば、「ポコ」が増えていくことにつながり、毎週お届けする納品計画書に記載することでどれだけ二酸化炭素削減に貢献することができたか可視化できるようになっています。

アメリカやカナダから輸入した小麦で作ったパンと、北海道の小麦を使って作ったグリーンコープのパンでは輸送距離が大きく違い、CO₂の排出量の差は150gとなり、1.5ポコ削減したことになります

フードマイレージの考え方: 輸送距離が短い国産の食べ物は CO2の排出量が少なくなります。
国産のものを食べることによって削減されるCO2を ポコ(poco)という単位で表します

日本の農業支援を推進する取り組み

国産品利用が支える日本の農業

2023年度、グリーンコープの組合員の利用によってたまったポコは約8,439万ポコでした。このことは、一般的な輸入市販品を利用した場合と比べて8,439トンの二酸化炭素を削減したことになります。取り組みを始めて以来でいえば、2023年度までの累計ポコは11億1,335万ポコとなっていて、11万1,133トンの二酸化炭素を削減したこととなります。グリーンコープの組合員の利用がこれだけ環境を守ることにつながっています。

「フードマイレージ」の観点からだけではなく、国産品を利用することは、日本の環境や農業を守ることにもつながっています。グリーンコープは、42のお米の生産者グループと、145グループ、約1,550人の青果生産者とともに、約8,300haの農地(日本の農地の約0.2%)を維持し、日本の農業と地域の環境を守っています(2024年4月現在)。

農林水産省作成資料より(体裁一部改編)

日本の畜産の自給率は25%

また、「フードマイレージ」の取り組みを進めていくことは、ひいては日本の食料自給率を高めることにもつながります。不安定な国際情勢などのため輸入穀物や飼料の価格が高騰し、私たちの生活にも大きな影響を及ぼしている状況の中、ひとりひとりにできることとして「フードマイレージ」の取り組みを積み上げ、国産品の利用を増やしてくことは、日本の食料事情を考えても大変意義深いものであると考えています。

農林水産省作成資料より(体裁一部改編)