マングローブの植林

グリーンコープは、2022年より、インドネシアのエコシュリンプ生産者や現地の人々と協力して、環境保護と気候変動への対策としてマングローブの植林を進める活動を行っています。

マングローブの力

沿岸保護と気候変動対策の鍵となる存在

マングローブとは、熱帯や亜熱帯の海岸や河口域に生える樹木や低木のことで、沿岸地域の生態系において非常に重要な役割を果たしており、マングローブ林は、海岸線の侵食を防ぐだけでなく、津波や高潮などの自然災害からも地域を守っています。

また、マングローブは他の植物と比べて非常に多くの二酸化炭素を吸収します。マングローブ林は、他の森林に比べて約3〜5倍の速さで二酸化炭素を吸収・貯蔵する能力があると言われています。これは、マングローブの根系が水中の有機物を取り込み、炭素を長期間にわたって土壌に閉じ込めるためです。こうした特徴により、マングローブは気候変動の緩和においても重要な役割を果たしています。

近年エコシュリンプ養殖池周辺の一部の場所では、地球温暖化に伴う海水の膨張によって約50mもの陸地が失われるということが発生しており、エコシュリンプの養殖池も堤防が海水に浸食されて失われるということが起こっています。

地球温暖化に伴う海水の膨張で海水に浸食されて失われた養殖場

雇用創出と持続可能な発展へ

堤防にマングローブを植林することで、波による浸食を防ぎエコシュリンプの養殖池を保護すること、マングローブが成長すればその根元付近は外敵から身を守るという意味でエビの生育によい環境となること、水質の改善にもつながっていくこと、など、地域の環境を守っていくことができます。

また、現地の方々にマングローブのメンテナンス(観察する、ケアする、枯れたら植えなおすなど)を行ってもらっており、雇用機会を創出することで持続可能な地域社会の発展に寄与しています。

組合員と共に進めるマングローブ植林

グリーンコープでは、この植林活動に直接組合員が参加することも検討しており、更に組合員が自らの消費行動を通じて、環境保護に貢献できる仕組みを整えていくことを目指しています。具体的には、エコシュリンプを利用する際に、商品代金の一部をマングローブ植林のための資金として活用していくことを検討しています。

このように、グリーンコープのマングローブ植林活動は、環境保護と地域社会の支援を両立させる持続可能な取り組みであり、気候変動への対策としても大きな意義があります。