沿岸保護と気候変動対策の鍵となる存在
マングローブとは、熱帯や亜熱帯の海岸や河口域に生える樹木や低木のことで、沿岸地域の生態系において非常に重要な役割を果たしており、マングローブ林は、海岸線の侵食を防ぐだけでなく、津波や高潮などの自然災害からも地域を守っています。
また、マングローブは他の植物と比べて非常に多くの二酸化炭素を吸収します。マングローブ林は、他の森林に比べて約3〜5倍の速さで二酸化炭素を吸収・貯蔵する能力があると言われています。これは、マングローブの根系が水中の有機物を取り込み、炭素を長期間にわたって土壌に閉じ込めるためです。こうした特徴により、マングローブは気候変動の緩和においても重要な役割を果たしています。
近年エコシュリンプ養殖池周辺の一部の場所では、地球温暖化に伴う海水の膨張によって約50mもの陸地が失われるということが発生しており、エコシュリンプの養殖池も堤防が海水に浸食されて失われるということが起こっています。